タイヤコード
タイヤコードとは、タイヤの形状を保持するための補強材です。主に、ポリエステル、ナイロン、アラミド、レーヨンなどを使用しています。
タイヤコードの剛性が高いと、車の操縦安定性が良くなります。低いと車の乗り心地が良くなります。当社では相反する2つの要求事項を満足させるためにお客様の要求に合わせたタイヤコードの開発・生産・販売しています。さらに、当社はタイヤコードの重要特性であるゴムとの接着に優れた接着剤を多数保有しておりお客様の要求に応える事ができます。撚糸・製織・接着加工一貫で生産できるのは、日本では当社だけです。
タイヤコードの製造工程
繊維
ポリエステル、ナイロン、アラミド等、タイヤに要求される特性にマッチした物性の繊維を使い分けします。また、特別なタイヤ要求特性に対して、2種以上の繊維を組み合せて特別な物性を発現する事も可能です。
撚糸工程
繊維に撚りをかけることを「撚糸」と言います。ねじり方により、糸表面に現れる繊維の傾き方向で区別されます。一般的にはJISによるS撚り(右撚り)、Z撚り(左撚り)で示されます。
なお、撚り方向の違いでコードの光沢や摩擦係数などに変化がでます。撚糸する事により、繰り返し荷重に対するコードの劣化を防ぎます。繊維を撚る下撚りと下撚りされた糸を数本合糸して撚る上撚りの2工程からなります。東レハイブリッドコードでは、下撚り・上撚りを1工程で撚糸できる直撚糸機を多数保有しており、高品質で低コストの製品をご提供いたします。